賢者の孫(2)

マリア:「そういえば、最近、賢者様と導師様が、王都に戻られた話は知ってる。」

シン:「ああ。まあ、聞いたことがあるかな?」

マリアのなかでは、マーリンとメリダの想像が膨らんでパンパンです。

シンが、その孫だとは想像だにしていません。

シン:「マリアって、賢者様達が大好きなんだね。」

マリア:「当然でしょう。それに、お二人のお孫さんが、高等魔法学院を受験するらしいのよ。」

シン:「ギク!!!」

シンが帰った後、マリアとシシリーが話しています。

マリア:「かっこいい奴だったね?」

シシリー:「うん。」

マリア:「(わざと)彼、貰ってもいい??」

シシリー:「だめ!!!!」

マリア:「(ちょっと、マジですか。)」