ロドネア魔法学園で、入学式の在校生総代をセイカがやることになりました。
学園長:「学生にとっては名誉なことで、官吏への途用も有利になる。お前さんがそんなんものに頓着するとは思わないが、それが普通の学生さ。」
セイカ:「ええ。そうでしょうね。」
退出後、
ユキ:「セイカ様。よろしかったのですか?総代などと目立つようなことを・・・」
セイカ:「いいんだよ。こんなもの、目立つうちに入らないよ。この頃思うんだ。前世であんな死に方をしたせいで、少し臆病になっていたんじゃないかって。自分の代わりに最強になってくれるものをわざわざ探す必要なかったんじゃないかって。あの娘たちに出会えたことを後悔してないよ。学園は良い場所だ。これからは、もっと普通にしていようと思うんだ。」
ユキ:「ならば、セイカ様は今迫る敵に立ち向かうのではなく、普通の人間のように逃げるおつもりですか?」
セイカ:「ああ。あれはなんとかするよ。」
セイカは勇者討伐パーティのことは、気づいていました。
ユキ:「セイカ様。普通の人間は、そのようなことはできないのですよ。」
セイカ:「しかたないだろう?もう、関わってしまったんだから。僕には容易なことだから、誰の仕業かわからなければ良い。ユキ。僕から離れるなよ。」
セイカは自分の身内には優しいので、勇者を見捨てることができなくなっていました。








