その頃、魔物のチームが、帝国の兵士を倒していました。
オーガ、テイマー、邪眼使い、悪魔族、それらを束ねるリーダの5人です。リーダは力を見通す能力を持ち、目的の完遂に必須の能力でした。
彼らの目的は、勇者の抹殺でした。
セイカたちは、フィオナに付き従う形で、自宅を離れ、帝都に戻ることになります。
セイカ:「じゃあね。ルフト兄。」
馬車はフィオナ、グライ、セイカが同席です。なにかに気づいたセイカは、
セイカ:「グライ兄はここにいてもいいの?」
グライ:「いいんだよ。万が一の時は、俺がここで殿下を守りながら指揮を執る。」
セイカ:「なら良かった。ところで、この国の夜盗って、どのくらいの人数なの?」
そこへ攻撃が来始めます。馬車の屋根の乗ったセイカは、一人で敵の攻撃を無効化します。
敵はセイカを集中的に狙い始めますが、全く歯が立たず、生け捕りにされます。そしてフィオナと
セイカ:「殿下はこの場面が見えていたのですね?」
フィオナ:「ええ。」
セイカ:「彼らを生かしておくのは危険では?」
フィオナ:「いえ。別動隊がいますが、その襲撃はないのです。」
なんと、それが魔族の5人に皆殺しにされた軍だったのです。
帝都に到着し、お別れです。
フィオナ:「私、年の近い友人がいませんでしたので、楽しかったです。きっと、また、近いうちに会う機会がありましょう。」
そういって、フィオナはアミュを見ていました。
セイカ:「では、殿下。」
フィオナ:「セイカ様。私はあなたの味方です。どうか、それだけは忘れないで下さい。」
最後のフィオナの言葉、意味深です。でも、未来視する彼女ですから、知っていたのでしょう。次に会ったときは、セイカとアミュに対し、フィオナとグライは敵になっていたのです。それは13話のお楽しみですね。























