最強陰陽師の異世界転生記(11)未来視2

その頃、魔物のチームが、帝国の兵士を倒していました。

オーガ、テイマー、邪眼使い、悪魔族、それらを束ねるリーダの5人です。リーダは力を見通す能力を持ち、目的の完遂に必須の能力でした。

彼らの目的は、勇者の抹殺でした。


セイカたちは、フィオナに付き従う形で、自宅を離れ、帝都に戻ることになります。

セイカ:「じゃあね。ルフト兄。」

馬車はフィオナ、グライ、セイカが同席です。なにかに気づいたセイカは、

セイカ:「グライ兄はここにいてもいいの?」

グライ:「いいんだよ。万が一の時は、俺がここで殿下を守りながら指揮を執る。」

セイカ:「なら良かった。ところで、この国の夜盗って、どのくらいの人数なの?」

そこへ攻撃が来始めます。馬車の屋根の乗ったセイカは、一人で敵の攻撃を無効化します。

敵はセイカを集中的に狙い始めますが、全く歯が立たず、生け捕りにされます。そしてフィオナと

セイカ:「殿下はこの場面が見えていたのですね?」

フィオナ:「ええ。」

セイカ:「彼らを生かしておくのは危険では?」

フィオナ:「いえ。別動隊がいますが、その襲撃はないのです。」

なんと、それが魔族の5人に皆殺しにされた軍だったのです。

帝都に到着し、お別れです。

フィオナ:「私、年の近い友人がいませんでしたので、楽しかったです。きっと、また、近いうちに会う機会がありましょう。」

そういって、フィオナはアミュを見ていました。

セイカ:「では、殿下。」

フィオナ:「セイカ様。私はあなたの味方です。どうか、それだけは忘れないで下さい。」

最後のフィオナの言葉、意味深です。でも、未来視する彼女ですから、知っていたのでしょう。次に会ったときは、セイカとアミュに対し、フィオナとグライは敵になっていたのです。それは13話のお楽しみですね。

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