フィオナ:「私と仲良くしてくださいね?それでは。」
フィオナ退席後、
アミュ:「聖皇女って、あんな人だったのね?居るって、知ってたのね?なんで黙ってたの??」
それは、知ったら皆家に来たがらない・・・・とは口にできないセイカなのでした。
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その日の夕食も聖皇女が一緒です。
フィオナ:「生まれ変わったら、空を飛びたいですね。」
セイカ:「それなら南方の鳥がお勧めです。見た目鮮やかで、綺麗ですよ。」
フィオナ:「でもせっかくですし、次の生は、もっと強い存在になりたいですね。ドラゴンのような。」
セイカ:「実際に見てみるとドラゴンの生も、なかなか大変そうでしたよ。この夏、アステリアにイーファと行ったのですが、ドラゴンの背中に乗ってきました。」
フィオナ:「それで、お二人はどういった関係ですの??」
イーファ:「ごほごほ!!!わ、わたしはセイカ君・・・セイカ様の従者です。」
フィオナ:「セイカ君と呼んでいるのね!可愛らしいわ!大事にしてあげなさいな。セイカ君!」
ランプローグ伯爵はイーファの父親と二人きりになった時を思い出していました。
伯爵:「イディス。まだ怒っているのか?イーファを学園にやったことを。」
イディス:「俺の不満は、イーファをあの忌子の従者につけたことだ。」
伯爵:「忌子と呼ぶのはよせ。学園でも優秀で、なんの問題も起こしていない。」
イディス:「いまだにあいつは不気味だ。」
伯爵:「わたしはそうは思わない。セイカは良い人間だ。」
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再び食卓です。
伯爵:「学院は良い所か?」
セイカ:「はい。」
伯爵夫人:「もう少し、マメに手紙を書きなさい。」
セイカ:「・・はい。母上。(びっくりしたあ。今まで話しかけられることはなかったのに。)」
伯爵夫人と、イーファの父親は、赤ん坊のころのセイカの異常さを知っているので、かかわろうとしてこなかったのです。本編には出てきませんが、生まれつき魔術を使えたセイカは、赤ん坊のころ、無意識に使いまくって、当時を知っている人からは、魔族扱いされていました。グライが虐めてたのも、そのためで、セイカの味方はイーファだけだったのです。
それが、少しづつ良い方に変わってきたのは、セイカが本来優しいからでしょう。













