セイカは全員を生かしたまま捕えて、セシリオに突き出しました。
セシリオ:「僕はこの者たちに騙されていたのか?牢に入れておけ。セイカ殿、調査報告を頼む。」
セイカ:「ドラゴンの様子がおかしかったのは、子育てのせいでした。僕が受け入れられたのは、それを手伝ったからです。卵をかえすのを手伝えば、人々とドラゴンは家族に戻れる。」
セシリオ:「それでは帝国の議員を納得させられない。セイカ殿。ドラゴンを討伐してもらえないか?」
セイカ:「何を言っているのですか?お断りします。」
セシリオ:「そなたは魔法でドラゴンに異常をもたらした可能性がある。拘束する。」
セイカは一度は大人しく拘束されるつもりでしたが、それを口実にイーファに迫るのを見て、堪忍袋の緒が切れます。
セイカ:「いい加減にしろ!他国の政治には口出ししなかったが、イーファが目的か!?恥ずかしくないのか!?何でも人に頼るな!!手柄や女より、自分のなすべきことを考えろ!若輩が!お前なんかにイーファをやれるか!!!!!!」
セイカ:「(しまった。やり過ぎた・・・)」
そこへリゼが介入します。
リゼ:「茶番はここまでだ。イーファの意向を聞こう。」
イーファ:「わたしはセイカ君と学園に戻ります。たとえ自由になっても、ハレムにはいきません。
リゼ:「引き下がることです。あなたはフラれたのだから。」
リゼはイーファと二人になって話します。
リゼ:「愛しているのだな。あの少年を。ならばこれ以上何もいうことはあるまい。わたしの精霊を少しやろう。光の精霊は希少だぞ。治癒能力がある。お前を見ているとおとぎ話のエルフの娘を思い出す。きっと思いは届く。幸いであれ。同胞よ。」
リゼは全てわかっていても、イーファの愛を押してくれます。セイカの周りにはいい人が集まっていますね?セイカ本人は”魔王”なのに・・・・
帰りの馬車で、セイカが聞きます。
セイカ:「結婚するなら、どんな人がいいの?」
イーファ:「生まれは関係なくて、私より頭が良くて、強くて、優しくて、少し寂しがりな人が良いかな。」
セイカ:「注文多いなあ。偉そうなこと言うけど、妥協は大事だよ。見つけるのに苦労するよ。」
イーファ:「はは。そんなことないよ。」
相変わらず、気づかないセイカでした。












