最強陰陽師の異世界転生記(8)イーファの想い5

翌日、セイカはセシリオに会います。

セイカ:「殿下。昨夜、僕の従者を呼び出されたようですが、なにか御用でもありましたか?」

セシリオ:「少し話がしたかったのだが、振られてしまった。イーファに謝っておいてもらえないだろうか?」

セイカ:「それはご自分でどうぞ。本気でハレムに誘うつもりならば・・・ですが。どこが、そんなに気に入ったので?」

セシリオ:「美しさ・・それだけではない。あの聡明な雰囲気に魅かれたのだ。金なら幾らでも払う。譲ってもらえないだろうか?」

セイカ:「お断りします。ただ、イーファが望むのであれば。」

セシリオ:「そうか!」

セイカ:「ところで、殿下。僕は今からドラゴンが住む山に登ってみます。」

セシリオ:「セイカ殿が言うなら。気をつけて。」

この殿下のいやらしいところは、セイカが戻るのに数日かかることを見越し、その間にイーファを自分の物にしようと考えるところです。女心を、セイカとは違う意味で理解していないのですね。

セイカ:「(こいつ。なにか余計なことを考えてないだろうな?)」

でも、セイカには読まれていました。(^_^)

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