翌日、セイカはセシリオに会います。
セイカ:「殿下。昨夜、僕の従者を呼び出されたようですが、なにか御用でもありましたか?」
セシリオ:「少し話がしたかったのだが、振られてしまった。イーファに謝っておいてもらえないだろうか?」
セイカ:「それはご自分でどうぞ。本気でハレムに誘うつもりならば・・・ですが。どこが、そんなに気に入ったので?」
セシリオ:「美しさ・・それだけではない。あの聡明な雰囲気に魅かれたのだ。金なら幾らでも払う。譲ってもらえないだろうか?」
セイカ:「お断りします。ただ、イーファが望むのであれば。」
セシリオ:「そうか!」
セイカ:「ところで、殿下。僕は今からドラゴンが住む山に登ってみます。」
セシリオ:「セイカ殿が言うなら。気をつけて。」
この殿下のいやらしいところは、セイカが戻るのに数日かかることを見越し、その間にイーファを自分の物にしようと考えるところです。女心を、セイカとは違う意味で理解していないのですね。
セイカ:「(こいつ。なにか余計なことを考えてないだろうな?)」
でも、セイカには読まれていました。(^_^)





