母の日の話から、
真昼:「家事がからっきしの周君を、修斗さんや志保子さんが、よく一人暮らしさせましたね?」
周は、中学時代の友達と仲たがいしたために、高校は地元を離れたのですが、この時点では、真昼に話してません。
周:「諸事情で、地元に居たくなかったから。」
その言葉で、自身が問題を抱えている真昼は、話したくないことだと察し、顔をしかめますが、周に気にしなくていい旨を言われます。
真昼:「言いたくなければ、言わなくても良いです。でも、周君がそんな顔していたら、つらいです。」
そこで、周は中学時代を話し始めます。
要は、周は育ちが良くて、人を疑わなかったため、級友に利用されていたのです。奢らされたり、陰口を叩かれたり。
彼らは陰で、
「笑っちゃうよな。藤宮の奴。顔とか大したことないのに、人気者気取りでさ。」
周:「それで、陰で色々言われているところを目撃しちゃったんだ。一度疑ってしまうと、信じられなくなった。だから地元を離れた。誰も知らない場所で、改めてスタートを切るために。」
真昼:「私がその場にいたら、不届き物の頬を撃ち抜いていましたよ。」
周:「真昼の手が傷つくから、だめ。真昼みたいに本当に辛いわけじゃないから、悲しまなくても。」
真昼:「それは比べるものではありませんよ。比べられたくありません。あなたの悲しみは、あなたしか持ちえないもので、私の悲しみと比較できるものでないです。わたしにできることは、あなたの悲しみを受け入れて、あなたを支えることです。周君がそうしてくれたように。わたしにくらい、甘えても良いですよ。周君はかっこつけです。バカ。つべこべ言わずに、甘えてください。借りはしっかり返します。」
ということで、真昼に甘えさせてもらう周です。
周のパターンは、結構、似た経験のある人、多いと思います。人生、1度や2度の挫折?はありますからね。とくに中学生や高校生は。この原作者(佐伯さん)の人となりは知りませんが、16-7歳の心情をよく覚えているものです。もしかしたら、それほど歳は離れていないのかもしれませんが。。。。