お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(11)-お隣の天使様に いつの間にか駄目人間にされていた2

耳かき&膝枕で、頭を撫でられていた周は、そのまま眠ってしまいます。目覚めた周が見たのは、眠ってしまった真昼でした。どうやっても、起きてくれません。

困り果てた周は、真昼の部屋まで送り届けることにしました。

初めて入る真昼の寝室は、ぬいぐるみや写真立て等、女の子の部屋でした。ベッドに横になった真昼は、横を指して

真昼:「周君も。」

周:「俺は家に帰るから。」

真昼:「イヤ。」

くまを抱っこさせて、周は帰るのでした。


翌朝、

真昼:「机の上の写真立て、見ましたか?」

周:「いや、見てないけど。」

真昼:「見てないのなら、良いのです。」

※写真立ては、周の写真でした。暗くて、良く見えなかったので、周は気づかなかったようです。

周:「あまり見ないようにしたが、むいぐるみが勢ぞろいしていることとか、真昼が抱えて寝ているくまのぬいぐるみくらいか。」

真昼:「余計なことは、忘れてください。」

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(11)-お隣の天使様に いつの間にか駄目人間にされていた1

試験結果が発表され、周は6位、真昼はいつも通り1位でした。

真昼:「こんなに頑張ったなら、ご褒美をあげてもいいのでは?」

周:「そうだな。そういう椎名も1位おめでとう。」


学校では、よそよそしい感じで話しますが、家に帰ると違います。

真昼:「じゃあ、どうぞ!」

膝枕&耳かきの準備完了です。

真昼:「じっとしててくださいね。痛くないですか?」

周:「痛くないよ。」

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(10)-夢の中の天使様6

テスト勉強のため、周の家に、樹、優太、千歳がやってきました。

千歳:「まひるんは??」

周:「キッチンで昼食の用意している。」

真昼:「いらっしゃいませ。皆さん。」

樹:「おじゃまします。」

で、優太は、

優太:「ナチュラルに椎名さんは藤宮の家にいるんだな?」


一日勉強して、3人が帰った後、

周:「お前って、つくすタイプだよな?」

真昼:「尽くしたい人に、尽くすだけです。周君はわたしがいないと、ダメになってしまいますもの。」

周:「返す言葉もございません。」

周は思います。真昼抜きでは生活できない体にさせられてしまうと。

真昼:「遠慮なく、ダメにして差し上げますので、周君は、安心してダメになってくださいね?」

なんとも、アツい真昼の愛情ですね。(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(10)-夢の中の天使様5

定期テストの時期になりました。

周:「真昼。明日、樹と優太の3人でテスト勉強するんだけど、いいか?」

真昼:「別に構いませんけど。皆さんの分もご飯作ればいいですか?分量を多く作るだけなので。ちなみに私もご一緒していいので?」

周:「もちろん。千歳も呼んでおく?」

真昼:「もう、約束してます。」

周:「もう、それ、千歳、狙ってないか?」

真昼:「周君、今回のテスト、やる気満々ですね?」

周:「順位、一桁とれたらと思ってる。」

真昼:「周君が10位以内に入ったら、何でもいうことを聞きますよ。周君が普段絶対頼まないようなことでも、叶えてあげます。」

で、周が10位以内に入ったら、耳かき付き膝枕がご褒美となりました。(周は、相変わらずヘタレですね。)

(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(10)-夢の中の天使様4

翌日、周を見て真昼が心配します。

真昼:「怒っていますか?わたしが何かしましたか?一日よそよそしかったのは?もしかして、私のことが嫌いになったのですか?」

周:「それは絶対にない。」

真昼:「教えてくれないのですか?」

周:「(どう、説明すればいいのか?)」

で、周は概要を伝えることにしました。

真昼:「わたしが周君を誘惑??夢の中の私は、どういうねだり方をしたのですか?」

周:「羞恥プレイか!?」

真昼:「周君が気まずくなるほど凄かったなら、今後の参考になるのでは?」

周:「しなくていい!!なんでもないので、俺を見ないで下さい!!」

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(10)-夢の中の天使様3

家に帰ってからのやり取りです。

真昼:「嘘はついてないですよ。一緒に過ごしたのは半年ほどですが、濃密な時間を過ごしたと思っています。他人に深入りしない人生を歩んできた身としては、周君が一番親しくて好ましいと思ってますよ。私にとって、世界って、小さいんですよ。好きな人は手のひらに収まるほどしかいない。周君はその中で一番近しくて大切です。そもそも、私があなたを一番に信頼していることくらい、判ってますよね?」

周:「ああいう言い方すると、周りに勘違いされる。」

真昼:「意図してやったことです。あのままはぐらかしても、変に邪推されることは判り切っていました。」

周:「それはそうだけど。」

真昼:「それなら、適度に情報を流しておくほうが、噂も管理しやすいのです。」

周:「さようで。そういうの先に行ってくれないと、俺も勘違いするから。俺があのタイミングで大切な人と言ったら、真昼も思うところはあるだろう?」

真昼:「勘違いですか?そもそも、周君は公言しないと思いますけど。それとも、公言してくれますか??」

周はぐうの音もでませんでした。

真昼:「人気があるというのも、困りものですね。人付き合いにも口出しされる。ここでは二人きりなので、誰も口出しできません。当面はそれで満足します。」

真昼がかなり積極的になっています。周は、どうするでしょうか??

その夜、周は真昼の夢を見ます。真昼が迫ってくる夢です。

真昼:「好き。もっと、触って?」

もちろん、夢オチです。

中学生か???(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(10)-夢の中の天使様2

立ち直った周が言います。

周:「次からは、ああいうことしないように。」

真昼:「私があなた以外にするはずないのに。」


周は、真昼に釣り合う自分になろうと、色々な努力をし始めました。トレーニングもその一つです。

で、学校での真昼のやり取りが聞こえてきました。

女生徒:「ねえ、椎名さん。こないだ、椎名さんが男の人とショッピングモール歩いてたって、噂なんだけど。」

近くで聞いていた周は、ピンときますが、真昼はいつも上手くあしらっているので、様子を見ていたところ、

真昼:「はい。歩いていましたね。」

女生徒:「その人とは、どういう関係なのかな?」

周も含めて、周りの生徒が一斉に聞き耳立ててます。天使様の個人情報ですからね。

真昼:「友人が一番当てはまるかと思います。」

女生徒:「デートと言うわけじゃなかったんだ?」

真昼:「デートの定義を考えれば、デートですね。」

女生徒:「つまり?」

真昼:「お付き合いはしてませんけど、私にとって、彼は一番大切な人ですよ。」

とうとう、真昼のほうが踏み出してしまいました。待っていては、周が踏み出さない背景を知ったため、自分から動く決心をしたのでしょう。視線は周を気にしているのが、見て取れます。そっちを確認しつつ、話してますから。

さあ、周はどうするでしょうか???(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(10)-夢の中の天使様1

母の日の話から、

真昼:「家事がからっきしの周君を、修斗さんや志保子さんが、よく一人暮らしさせましたね?」

周は、中学時代の友達と仲たがいしたために、高校は地元を離れたのですが、この時点では、真昼に話してません。

周:「諸事情で、地元に居たくなかったから。」

その言葉で、自身が問題を抱えている真昼は、話したくないことだと察し、顔をしかめますが、周に気にしなくていい旨を言われます。

真昼:「言いたくなければ、言わなくても良いです。でも、周君がそんな顔していたら、つらいです。」

そこで、周は中学時代を話し始めます。

要は、周は育ちが良くて、人を疑わなかったため、級友に利用されていたのです。奢らされたり、陰口を叩かれたり。

彼らは陰で、

「笑っちゃうよな。藤宮の奴。顔とか大したことないのに、人気者気取りでさ。」

周:「それで、陰で色々言われているところを目撃しちゃったんだ。一度疑ってしまうと、信じられなくなった。だから地元を離れた。誰も知らない場所で、改めてスタートを切るために。」

真昼:「私がその場にいたら、不届き物の頬を撃ち抜いていましたよ。」

周:「真昼の手が傷つくから、だめ。真昼みたいに本当に辛いわけじゃないから、悲しまなくても。」

真昼:「それは比べるものではありませんよ。比べられたくありません。あなたの悲しみは、あなたしか持ちえないもので、私の悲しみと比較できるものでないです。わたしにできることは、あなたの悲しみを受け入れて、あなたを支えることです。周君がそうしてくれたように。わたしにくらい、甘えても良いですよ。周君はかっこつけです。バカ。つべこべ言わずに、甘えてください。借りはしっかり返します。」

ということで、真昼に甘えさせてもらう周です。

周のパターンは、結構、似た経験のある人、多いと思います。人生、1度や2度の挫折?はありますからね。とくに中学生や高校生は。この原作者(佐伯さん)の人となりは知りませんが、16-7歳の心情をよく覚えているものです。もしかしたら、それほど歳は離れていないのかもしれませんが。。。。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(9)-天使様とお出かけ7

家に帰ると、真昼が、志保子から貰った周の昔の写真を眺めていました。

真昼:「志保子さんとこどもの日について話していたら、子供のころの周君はさぞかし可愛いんだろうという話になって・・・」

周:「待った!それ、確認させて!危ないもの、送られてないよな??・・・真昼さんや。素直に俺に見せるのと、いつまでも俺に迫られるの、どっちが良い?」

で、成り行きで、真昼を押し倒してしまいます。

周がキスをするわけもなく、真昼の頬をつまんで、

周:「はは。変な顔。」

真昼:「押し倒した上に、女の子の顔に触れて、言う事はそれですか?バカ。」

このころの真昼は、周に色々と期待するようになっているのですが、周があまりにヘタレで、ヤキモキしています。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(9)-天使様とお出かけ6

翌日、優太と樹に呼び出された周です。

優太:「さて、昨日のことについて詳しく聞かせてもらおうかな?」

周:「門脇が思うような仲じゃないよ。」

優太:「藤宮が言うような仲でもないように思うんだけど。」

樹:「仲良くどころじゃ、済まないんだけど。周達の状態。椎名さんに毎日ご飯作りに来てもらってるし。」

周:「樹!」

樹:「そのうち、バレるだろうし、早めに言っておいた方が良いだろ?」

優太:「・・・通い妻?」

周:「違う!一人住まいだから、食費折半で二人分作った方が効率がいいからだ。」

樹:「・・だ、そうだ。」

優太:「説得力無い。普通、女の子は良く思ってない相手の側に行こうとしないし、安心できる相手じゃないと男の部屋に入らないよ。」

樹:「それな!」

優太:「結局、藤宮は椎名さんのことが好きなのか?」

周:「好きじゃ悪いかよ?」

ついに、周の口から本音が出ました。仲の良い友達には、素直ですね。樹がいる時点で、千歳経由で真昼に伝わるのは、決定的です。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(9)-天使様とお出かけ5

ゲーセン横で休憩していると、門脇 優太に声を掛けられます。

優太:「椎名さん??」

真昼:「門脇さん?」

優太:「えっと、もしかして邪魔した?椎名さんに恋人がいたって、初耳だよ。」

真昼:「恋人ではないです。」

優太:「いや、どう見ても・・・藤宮??」

優太に周であることが、見破られてしまいます。

優太:「へえ。お隣同士で、1年のときから知り合いだったと。樹が言ってたけど、藤宮はちゃんとおしゃれすればカッコいいって。」

周:「門脇に言われると、嫌味に聞こえるぞ。」

真昼:「門脇さん。このことは、他の方には秘密にお願いします。」

優太:「心配しなくていいよ。人の秘密を言いふらして楽しむ趣味はないよ。つまんないことで、藤宮と縁切れるのも嫌だし。せっかく仲良くなれたんだからさ。」

いい奴に見つかったので、本当によかったですね。周と真昼には、いい友達がいますね。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(9)-天使様とお出かけ4

約束通り、猫カフェにやってきた二人です。

真昼は、もう舞い上がっています。

ラテアートにも、

真昼:「可愛くて、飲めません。崩すの勿体ない。」

周:「飲まないと勿体ないけどな。」

猫をモフります。

真昼:「いつの間に(猫の)シルクちゃんと仲良くなタンですか?」

周:「なんとなく、真昼に似ているし。」

真昼:「猫扱いですか?」


ショッピングです。

周:「見ていかないか?あのマネキンの服、真昼に似合いそうだ。」

真昼:「周君の好みですか?ちょっと試着してきます。」

その間に、周が逆ナンされます。

女:「お兄さん。今一人?暇してるなら、一緒にお茶でもどう?」

そこへ、さっと真昼が戻ってきて、

真昼:「お待たせしてすみません。(女たちに向かって)失礼します。さあ、行きましょう。」

真昼は、かっこいい周に虫がつかないよう、ヤキモキしています。(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(9)-天使様とお出かけ3

千歳が帰った後、周が真昼の頬を撫でると、真昼もご機嫌です。

真昼:「明日のお出かけ、楽しみです。周君は、清楚系と大人っぽいの、どっちがいいですか?」

周:「では、清楚な方で。」

真昼:「では、そうします。余裕しゃくしゃくの周君の度肝を抜くように頑張ります。」


翌日、真昼が家にきました。周はお出かけ用にキメていますが、真昼は可愛い恰好しています。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(9)-天使様とお出かけ2

千歳:「第一回。まひるんによるお料理教室。講師には椎名真昼さんをお招きしています。」

周:「お前がこの家に招かれているんだよ。」

千歳:「そして毒見・・ゲストには、味にうるさい藤宮周さんをお招きしております。」

周:「千歳が変な物入れないか、見張っておいて。」

千歳:「信用無いなあ。」

周:「お前、バレンタインの前科忘れるなよ。」

真昼と千歳の料理が始まりますが、周は転寝してしまいます。そして目覚めると、真昼に寄りかかっていました。

周:「ごめん。不快だったよな?」

真昼:「いいえ。そんなことは。」

千歳:「むしろ、まひるんは”周君が寝ぼけている”って、受け止めたけど。」

周:「千歳。寝ている間に悪戯してないよな?」

千歳:「悪戯はしてないよ。」

周:「真昼。こいつ、なにもしてない?」

真昼:「千歳さんは・・・・何もしてないです。」

これは、真昼がなにかしたことを示唆していますね。

その後、ご飯を食べた後、千歳は樹へのお土産をもって帰っていきました。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(9)-天使様とお出かけ1

真昼の誕生日に、ブレスレットと一緒にあげた”何でも言う事を聞く券”ですが、

真昼:「使っても良いですか?」

周:「なんなりと。」

真昼:「GWに周君の一日を下さい。お買い物とか遊ぶのとかしたいです。二人で楽しめる場所に行きたいです。ダメですか?」

周:「なら、行きたい場所がある。」

真昼:「どこですか?」

周:「猫カフェ。」

真昼:「どれ行きましょう。楽しみです。」

いつもはGWのような長い休みは、うだうだ過ごす二人ですが、今回は違います。

でも、その前に、やることがありました。千歳とお料理教室の約束があったのです。

最強陰陽師の異世界転生記(6)それぞれの思惑4

その夜。

ユキ:「久しぶりに、一緒に寝ましょう。」

セイカ:「なんだよ。ユキ。」

その時、偵察が屋上にメイベルらしき人影を見つけます。そして、いきなり攻撃してきました。

セイカ:「夜這いにしては過激じゃないか?メイベル。」

さすがのメイベルでも、セイカにはいいようにあしらわれます。

セイカ:「お帰り願おうかな?命を狙われた以上、捨ておくのは少々危ない。」

メイベルが自分から引いてくれます。

セイカ:「決めたぞ。ユキ。せっかく会いに来てくれたんだ。今宵は、あの娘と過ごそうか。」

最強陰陽師の異世界転生記(6)それぞれの思惑3

セイカにメイベルが話しかけてきました。

メイベル:「セイカ・ランプローグ。棄権して。」

セイカ:「なぜ?」

メイベル:「これは、あなたが思っているような大会じゃない。」

セイカ:「嫌だね。決勝に進みたいなら正々堂々と勝負しよう。」

メイベル:「あなたが今までの相手よりずっと強いのは判る。手加減できない。わたしは負けるわけにいかないの。お願い。あなたも死にたくないでしょ?」

セイカ:「嫌だ。」

メイベル:「学園がどうしてあなたなんかを送り込んできたのか判らない。けど、とにかく棄権して。」

セイカとメイベルが準決勝の相手ですが、もう一つの準決勝が始まりました。

レイナスvsカイルの試合です。レイナスは四属性持ちの剣士。カイルが邪眼使いです。

カイルはレイナスのファイヤーボールや他の魔法攻撃を受けても、全く効果がありません。

セイカ:「メイベルと同じ重力の魔法か。それに呪詛を使うのか。」

勝者はカイルです。

これで、カイルとメイベルvsセイカの勝者が、決勝戦です。

最強陰陽師の異世界転生記(6)それぞれの思惑2

セイカは、ついに魔族側の間者を特定します。

セイカ:「魔族側の間者だよね?色々聞きたいことがあるんだ。」

間者:「拷問するのか?俺が正直に話すとでも?」

セイカ:「では、その方の魂に聞こう。召命。サトリ。」

サトリのバケモノ登場です。

間者は考えを全て読まれてしまいます。

セイカ:「君の上は?」

サトリ:「ボルボヒズ男爵だ。」

セイカ:「その上は?」

サトリ:「エルエーデントラード大侯爵。」

セイカ:「それは悪魔族で間違いないな?」

サトリ:「そうだ。」

セイカ:「君が調べていた勇者の名前は?」

サトリ:「メイベル・クレイン。」

セイカ:「なぜ、あの娘が勇者だと?」

サトリ:「予言があった日と生年が一致する。性別と髪色も一致する。強い。昨年学園に送り込んだ間者(先生)と刺客(悪魔)が消えている。ただし、入学時期の矛盾。情報操作の可能性がある。メイベル・クレインは勇者であるという噂がある。」

セイカ:「よくやった。サトリ。褒美だ。食っていいぞ。」

間者はサトリに喰われてしまいます。

喰い終わったサトリは、セイカの心を読みます。

サトリ:「哀れ。しかたない。捨ておくには危険だった。」

セイカ:「サトリ。僕の心を読むな。殺すぞ!ご苦労。戻っていいぞ。」


セイカとユキだけになります。

セイカ:「学園の目的は判った。偽りの勇者であるメイベルを優勝させて、目を引くことだ。真の勇者であるアミュから魔族の目をそらすためだ。僕がコーデル先生と魔族の刺客を殺したため、魔族側だけがアミュが勇者であることを見失った。メイベルの出自は判らないが、アミュを守ってくれるなら、願ったり叶ったりだ。」

ユキ:「学園長は、なぜ、セイカ様が大会に出場するよう持ち掛けたのでしょうか?」

セイカ:「それについては、あと少しだな。」

最強陰陽師の異世界転生記(6)それぞれの思惑1

二回戦になります。セイカの相手は人形使い・ラビネイルです。(ちょっと気持ち悪いおばさん?)

セイカ:「召命。鎌イタチ。」

目に見えない速さで鎌イタチがゴーレムを切り刻みます。

応援席のイーファ・アミュと合流したとき、

アミュ:「ねえ、優勝したら近衛兵に入るの?」

セイカ:「いや。辞退する。」

アミュ:「ふうん。良かった。」

セイカ:「僕が優勝する前提で話しているけど、そう簡単にいかないよ。」

アミュ:「なぜか、あんたが負けるところ、想像できないのよね。イーファもそう思わない?」

イーファ:「判らない。でも負けたら・・」

セイカ:「イーファ。絶対大丈夫だから。(嘘じゃない。子犬と遊んでいるようなものだから。)」

イーファ:「約束だよ?」

アミュ:「ほら。いつまでもイチャイチャしてないで。新入生の試合だよ。」

イーファ:「イチャイチャ????」(^_^)

最強陰陽師の異世界転生記(5)メイベル・クレイン6

やっと帝都に馬車が着きましたが、セイカは馬車酔いでグダグダです。

対戦表を確認すると、セイカとメイベルは準決勝で当たる予定です。

セイカ:「僕は宿で休んでるから、二人は夕方まで観光でもしてたら?」

(メイベルは一人でどこかへ行ってしまいました。)

セイカ:「(さて、学園がなぜアミュでなく、僕を送り込んだのかを調べるとするか。)」


試合当日、セイカは剣士のデニスと初戦です。

セイカ:「体調があまり良くないんだ。さっさと終わらせるよ。」

結果は10秒程度でセイカの勝利です。観衆は、なにが起こったのか判らない内に決着が着いてしまいました。

セイカ:「(あの分なら、死ぬことはないだろう。)」

通路でユキが出てきます。

ユキ:「セイカ様。どの程度勝ち進めるのですか?こんな場でも、あまり目立たない方が良いと、ユキは愚考いたします。最近、セイカ様はわきが甘くなっています。」

セイカ:「判ってる。」

まあ、後になって出てきますが、セイカを”バケモノ”と見破るエルフとか”魔王”と見破る魔族が現れます。こんな大会程度、単なる余興です。

最強陰陽師の異世界転生記(5)メイベル・クレイン5

大会に出場するセイカとメイベルは帝都へ向かいます。が、イーファとアミュも付いてきました。

セイカ:「なんで君たちもいるの?」

イーファ:「わたしはセイカ君の従者だもん。」

セイカ:「イーファは良いとして、(アミュに向かって)学園の許可はとったのか?」

アミュ:「ツーン。」

セイカ:「とってないんだな。」

ここで各自の年齢の話になり、メイベルは1年遅れなので、セイカ・アミュと同い年、イーファも1年遅れで入学しているので、みんなより1歳年上です。

アミュ:「年上だったのね?どうりで・・・。」

イーファ:「どこ見て行ってるの?アミュちゃん。」

巨乳の原因は年上だから・・・とは限りません。

最強陰陽師の異世界転生記(5)メイベル・クレイン4

アミュとメイベルの決闘になりました。

セイカ:「(へえ。構えはアミュと遜色ないな。ほんとうに剣を使えるのか。)」

イーファ:「大丈夫かな?セイカ君。」

セイカ:「大丈夫だよ。お互い、それほどやる気ないし。いざとなれば止めるよ。(メイベルの実力を知るにはいい機会だ。)」

なんと、アミュが負けます。

メイベル:「これからも甘やかされていればいい。可愛い勇者様。」

最強陰陽師の異世界転生記(5)メイベル・クレイン3

アミュ:「メイベルって新入生の子、お貴族様の口利きね。」

セイカ:「出たよ。お貴族様へのひがみが。」

アミュ:「どうせ、ぬくぬく育ってきたんだから。」

メイベル:「ぬくぬく育ってきたのは、あなたのほう。」

いきなり、メイベルに会って、会話を聞かれてしまいます。

アミュ:「で、なにが言いたいの?」

メイベル:「弱いのにさえずって、それが許されると思っている。よっぽど甘やかされてきたのね。あなたが選ばれなかったのは、ただ力がないから。」

明らかに喧嘩を吹っかけてます。

アミュ:「へえ。言うじゃない。」

最強陰陽師の異世界転生記(5)メイベル・クレイン2

セイカが武術大会に出場するにあたり、

アミュ:「なんで、あたしに声を掛けないのかな?」

セイカ:「学園長は僕らのほうが適任だと言っていた。」

そもそも勇者のアミュを隠そうとしているのですが、この時は、まだ意図を知る者が限られてます。

イーファ:「優勝すると結構な賞金が出るのと、近衛兵への入隊が認められるんだって。」

アミュ:「賞金は欲しいけど、近衛兵とか興味ないし。対人戦はモンスターと比べると、あんまり。でも、声がかからなかったことには、納得がいかないわね。」

セイカ:「あまり強すぎる奴を出したくなかったんじゃない?近衛兵に人材を取られたくないだろうし。」

アミュ:「じゃあ、なんであんたが選ばれるのよ?」

セイカ:「僕?僕はそこまでの実力もないし。」

アミュ:「はあ。その嘘くさい笑顔やめなさい。」

アミュはセイカの真の姿は知りませんが、かなりの高評価しているようです。

最強陰陽師の異世界転生記(5)メイベル・クレイン1

2年生になりました。アミュとイーファはすっかり仲良しです。

セイカはというと、学園中をあちこち見張っていますが、あれから魔族の襲撃はありませんでした。

そこへ副学園長がやってきて、

副学園長:「セイカ・ランプローグ君。明日、イーファ君とともに、学園長室まで来るように。」

アミュ:「呼び出しなんて、穏やかじゃないわね?退学勧告かしら?」

セイカ:「冗談はやめてくれ。イーファも一緒なんだよ。(なんとなく、嫌な予感がする。)」

———————————-

初めて会う学園長は亜人(ドアーフ)でした。

学園長:「帝都で開催する総合武術大会に出てもらいたい。彼女と一緒に。」

メイベル:「メイベル・クレインです。」

このメイベルは、アミュの身代わりとして、送り込まれてきたのです。要は、勇者を隠すためにメイベルだ矢面に立つことになります。

最強陰陽師の異世界転生記(4)ダンジョン・トラップ5

ダンジョンから脱出後、セイカは一人でコーデル先生のところへやってきます。アミュに呪いをかけたのがコーデル先生だと見抜いていたのです。

セイカ:「先生。真の姿を現して下さい。」

コーデル:「残念ながら僕は人間だ。」

セイカ:「魔族が人間の間者を使うんですね。勇者を葬るつもりだったんですね。」

コーデル:「お見通しか。君には死んでもらう。」

セイカ:「気づいてますか?呪いはアミュにかかってませんよ。今呪われているのは、この呪符です。」

コーデル:「なぜ、僕の術のことを??」

セイカはデーモンの血を自ら浴びて、呪いを自分に移し、こういうのです。

セイカ:「呪いは返せるんですよ。呪詛を一から作り上げたのは凄いです。でも、呪いは陰陽師の専門なんですよ。」


その後、ダンジョンで入手した指輪をイーファにあげます。

セイカ:「ダンジョンで拾ったんだ。どう?イーファにしか使えない奴だから。」

イーファ:「ありがとう。大事にするね。」

セイカ:「(仲間の力が上がるのは、願ったり叶ったりだ。)」

そして、いつの間にかイーファとアミュが仲良くなっていて、驚くセイカなのでした。術は最強ですが、人間関係構築にはまだまだ疎いセイカなのでした。ちゃんちゃん!

最強陰陽師の異世界転生記(4)ダンジョン・トラップ5

アミュの生い立ちを聞いたセイカですが、

セイカ:「僕はアミュがおかしいとは思わないよ。それに戦い以外にも好きなことあるでしょう?Y談!」

アミュのパンチが、セイカにお見舞いされます。

アミュ:「冒険者の思考が移ったのよ。誰かに言ったら殺すから。あと、わたしが脱いだこともよ?」

セイカ:「僕、冒険初めてなんだ。僕と君なら大丈夫だ。行こう!」

アミュ:「しょうがないわね。」

ボス戦はナーガが相手でした。が、二人の相手にはなりませんでした。ナーガを倒したのち、

アミュ:「やった!パーティー組んだばかりなのに、息ぴったり!」

最強陰陽師の異世界転生記(4)ダンジョン・トラップ4

アミュ:「なに?これ??あんた、光属性も使えたの?」

セイカ:「呪符さ。まあ、僕もそこそこやるんだよ。」

アミュ:「生き残れる確率が上がったわね。」

ユキ:「セイカ様。近いです。」

アミュ:「強そうなのが来たじゃない。」

早速アミュが敵を倒していきますが、油断して倒されてしまいます。

セイカ:「アミュ!」

セイカはアミュを守りつつ、見られていないことを確認して、

セイカ:「召命。大ムカデ。この局面での大ムカデは強いな。任せても大丈夫だな。」


アミュが気づきました。

アミュ:「これ、あんたが?傷がない。治療の魔法も使えるの?」

頭痛を訴えるアミュに対し、

セイカ:「それは呪いだ。自分では探せない場所にあるんじゃないかな?」

アミュが警戒します。

セイカ:「いや。見せろと言ってないから。」

アミュ:「見てくれる?」

セイカ:「ない。肌色に近いか、小さいか。」

アミュ:「もっと、見せろって言ってる??」

セイカ:「言ってない。」

この二人、だいぶ仲良くなりました。(^_^)

最強陰陽師の異世界転生記(4)ダンジョン・トラップ3

式典当日になりました。

アミュ:「ねえ、なにがしたかったの?」

セイカ:「アミュばかり目立っているのも何だし。君と話したかったんだ。」

アミュ:「へえ?あの乳のでかい奴隷だけじゃあきたらず、同級生にも手を出そうと?」

セイカ:「誤解だよ。イーファとは、そういう関係じゃない。君、下ネタ言うんだ?」

と、セイカは魔法陣を見つけました。そして、アミュと二人、地下ダンジョンへ転移させられてしまったのです。

ダンジョンで魔物が登場しますが、アミュは一人で討伐してしまいます。

セイカ:「凄いね?」

でも、アミュの背後に現れた大きい奴は、セイカの呪術で木の杭を出して退治します。

アミュ:「なに?この魔法。木の杭??ふうん。恐らく、ここはダンジョンよ。」

最強陰陽師の異世界転生記(4)ダンジョン・トラップ2

成績優秀者が式典のお手伝いすることになりました。1位のアミュと2位のイーファが指名されます。

セイカは場所が悪魔と戦った場所と聞き、嫌な予感を感じ、イーファを辞退させ、自分が代わりになります。

後ほど、

セイカ:「ごめんね。イーファ。式典出たかった?」

イーファ:「別に。セイカ君、なにか考えがあるんでしょ?」

セイカ:「やっぱり、汲んでくれてたんだ?」

イーファ:「アミュちゃんのため?セイカ君、ああいう娘が好みだったんだ。美人だもんね?」

セイカ:「はあ?違う、違う。友達になりたいだけだよ。イーファもデーモンを倒すの見てたろ?あれ程の才能は少ない。」

イーファ:「私だって、強くなれるよ!?」

※イーファは、セイカが何を考えているか、判らないので、不安なんですね?(^_^)

最強陰陽師の異世界転生記(4)ダンジョン・トラップ1

セイカ:「(僕の今生の人生計画はシンプルだ。強い奴の傘の下で、甘い蜜を吸う。我ながら素晴らしく小物臭いナイス計画だ。)」

セイカ:「やあ、アミュ、おはよう。」

アミュ:「気やすく話しかけないで!」

セイカ:「ははは。(大丈夫。問題ない。学園生活は始まったばかりだ。ゆっくり友達になれば。・・・あれ?友達って、どうやってなればいいんだろう?)」

セイカは、前世も今生もイーファしか友達がいないから、判らないことに気づきました。(^_^)

イーファは幼馴染だから、初めから親しいし。。。


学校を歩いていると、上から緑の液体が降り注ぎます。セイカは瞬間移動を使って、イーファとともに逃れますが、液体を落としたのは、あの入学試験の試験官でした。

コーデル:「おおい。君たち大丈夫か?」

セイカ:「コーデル先生。それは?」

コーデル:「モンスターの血に薬草を混ぜた媒体さ。」

※この先生、メガネに隠れていて表情が読めません。

怪しい・・・・・


最強陰陽師の異世界転生記(3)託宣の勇者4

みずちは、セイカから逃げようとします。

セイカ:「大人しく、戻れ!」

セイカが学園に戻ると、レッサーデーモンは全てアミュ一人に倒されていました。

セイカは思います。

セイカ:「(いくら自分一人が強くても、最後には周りに引き釣り降ろされ、倒される。それを前世で身をもって知っている。だから必要だった、代わりに最強になってくれる者が。イーファでは力不足だけど、勇者なら申し分ない。彼女の仲間になろう。最後には彼女も押しつぶされるかも知れない。それを悲しむだけで済む。今度こそ僕は幸せになれるんだ。また魔族が襲ってきても、魔王とかを倒してでも、僕が君を最強にしてあげるから。」

なんと、えげつないセイカでしょう。。。

(^_^;)

最強陰陽師の異世界転生記(3)託宣の勇者3

入学祝いのパーティーです。

イーファ:「セイカ君。もう食べてるの?」

セイカ:「イーファも食べれるうちに食べておいた方がいいよ。・・・・来た!」

レッサーデーモンが複数攻め込んできます。

セイカ:「イーファ。危ないと思ったら魔法を使って逃げるんだ。」

そう言い残すと、自分は外の魔法陣に向かいます。

そこでは上位のデーモンが魔法陣を組んでいました。

ガルガレオス:「わたしは火と土をつかさどる金属の悪魔だ。」

セイカとガルガレオスの戦いが始まります。

初めは互角の読み合いのような状態でしたが、だんだんとセイカが押し始めます。

ガルガレオス:「死ぬまで殺してやる。」

セイカ:「召命。蛟。」

ガルガレオス:「なんだ?これは。魔王様でもできないぞ。ドラゴンだと??」

セイカ:「ドラゴンじゃない。龍と呼んでほしい。」

ガルガレオスは一口で喰われてしまいます。

最強陰陽師の異世界転生記(3)託宣の勇者2

実技試験後、試験官が話し合っています。

実技の試験官:「予想外のことばかりですよ。」

受付の試験官:「ランプローグ家の子息と従者ですね?魔力量ご存じですか?従者のほうは、辛うじて魔法が使えるくらい。セイカ君に至っては魔力量ゼロですよ。」

実技の試験官:「何を聞いても驚きませんよ。(アミュを指して)その二人以上の逸材まで居たんですから。」

受付の試験官:「アミュさんですね?創設以来初でしょう。全属性の的を壊した受験生は。ひょっとして、彼女は勇者かもしれませんね。」


試験結果の発表です。

イーファ:「緊張する。もし落ちてても見捨てないで。」

セイカ:「わかった。わかったから・・・」

結果は、セイカが3位。イーファが2位。1位はアミュでした。

二人とも、入学許可がでました。

入学式に制服を着てみると、

イーファ:「セイカ君。制服のスカート、短くないかな?」

セイカ:「そんなことないよ。(いや、短い!)」

最強陰陽師の異世界転生記(3)託宣の勇者1

実技試験です。的に向けて魔法を放つ課題です。

イーファ:「フレイムノート!」

イーファのフレイムノートの威力は、はた目には凄まじいものです。

イーファ:「次に行っても良いですか?ウンドランス!!」

風魔法を習得していたのですね。こちらの威力も桁違いで、的に穴が開いてしまいます。

セイカ:「イーファ!風、凄いじゃないか?どうしたんだよ、あれ??」

イーファ:「少しづつ練習してたんだ。」

セイカ:「驚いたよ。(弟子の成長は心に来るな!)」

次はセイカです。

セイカ:「ファイヤーボール。」

セイカ:「次、土に行きます。土魂の葬。奉魂の術。ストーンなんとか。」

詠唱は、いい加減ですが、効果は抜群です。

セイカ:「次、水行きます。アイシクルなんとか。引水の葬。趙爆の術。」

セイカ:「(ちょっと量が多すぎたかな?)すみません。僕は以上です。」

最強陰陽師の異世界転生記(2)学園都市ロドネア5

入学試験です。

セイカ:「セイカ・ランプローグです。」

イーファ:「イーファです。」

イーファは火と風の属性がありました。セイカは属性がありません。

そこへアミュがやってきます。

アミュ:「アミュ。平民。」

アミュは真っ白に輝き、4属性持ちであることがわかります。

セイカ:「(驚いた。前世で見知った顔によく似ている。)」

そう、アミュは、髪と瞳の色を除けば、前世でセイカを殺した愛弟子に瓜二つでした。

最強陰陽師の異世界転生記(2)学園都市ロドネア4

ロドネアの宿に着きました。セイカは馬車が苦手で酔っています。

セイカ:「ああ、イーファの部屋は隣だからね。」

イーファ:「今のご主人様はセイカ君だよね?その。セイカ君。今夜、こっちに来た方がいい?」

セイカ:「なんで?ああ、食事のこと?僕食欲無くて。」

イーファはもちろん、夜の話をしたのですが、セイカはイーファを兄妹だと思っているので、巨乳であろうが、興味を持たないのです。

と、ユキが飛び出してきました。

ユキ:「はああ!身の程知らずにも程があります。あの娘!セイカ様のご寵愛を受けようとは!?」

セイカ:「えっ!?そういう意味だったの?イーファ、身分を気にしているからな。気にしないでほしいんだけど。」

ユキ:「そうじゃないです。あの娘、セイカ様にベタ惚れです。奴隷の身分を利用して、あわよくば抱かれようという腹積もりです。」

セイカ:「あやかし風情が人の心を語るのか?」

ユキ:「セイカ様よりはわかります。女心とか。」

セイカ:「どいせ僕は判りませんよ。」

ユキ:「拗ねないで下さい。勉強しないと苦労しますよ。」

イーファから理解すればいいのに・・・・・(^_^)

最強陰陽師の異世界転生記(2)学園都市ロドネア3

ユキ:「面倒なことになりましたね?やっぱり殺しますか?」

セイカ:「ユキ。それはない。」

そこへルフトがやってきて、セイカへの誕生日プレゼントと、今までよそよそしかったことへの謝罪、明日のグライとの決闘、手心を加えてやってほしい旨を伝えます。

ですが、グライは明日まで待つつもりもなく、すぐ決闘を要求しますが、セイカは結界があるので、火でも風でも効果がありません。

セイカ:「降参でいいかな?」

セイカはグライを運んであげるくらい余裕があったのです。

ユキ:「随分遠回りな方法をとりましたね?生ぬるい世界と力のない人間ども。セイカ様ならば、あらゆるものが望むままですよね?」

セイカ:「忘れたか?ユキ。前世はその力のない人間の策略によって殺されたことを。」

ユキ:「それは・・・」

セイカ:「ユキ。ぼくは、今生ではそっち側になりたいんだ。大多数の力のない人間にね。今度は狡猾に生きる。もう失敗しない。」

そして、春になり、セイカとイーファは学園に向かうことになります。

カノジョも彼女(4)-3

仲良くなった二人が、ミーチューブ動画について話してます。

咲:「ああ!これ、ゲーム下手なくせに、巨乳で稼いでいる悪い巨乳!このあざといサムネ。今一番嫌いなミーチューバー。」

直也:「あれ?後ろに映っているの、うちの学校の制服じゃない??」

いつも通り、体育倉庫で昼ご飯を食べていると、金髪のツインテールが入ってきました。

カノジョの名前は星崎 理香(ほしざき りか)です。

理香:「男一人に、女二人?お前ら、エロイ事してた?」

カノジョも彼女(4)-2

咲:「ライバルだけど、わたしとどう、仲良くしてくれるの?わたしは、ゲームが趣味なんだけど?」

そこで渚が1000時間プレイしたというゲームをやることになりますが、渚は瞬殺されます。超ドヘタでした。挙句に先をキルします。

でも、すっかり仲良くなりました。

カノジョも彼女(4)-1

直也:「どうして、家出したの?」

咲:「だって、あたしより、渚ちゃんの方がいいじゃん。直也のためにがんばるし、料理も上手いし。わたしは何もできないし。おっぱいすら負けてるし。直也にしてあげたいことも、思いつかない。なんで、わたしに何も望んでくれないの?わたしは直也の彼女だから。」

渚:「私もそう思います。二股の責任を勝手に負わないで下さい。」

咲:「私たちと直也は対等でしょう?」

こうして、また二股生活は続くことになったのです。

カノジョも彼女(3)-3

泣き止まない咲は、置手紙を残して家を飛び出します。

咲:「実家に帰らせていただきます。」

でも、直也と咲はお隣同士なので、咲の実家までは10m???

翌朝。

直也:「咲ちゃん!話をしたい。咲ちゃん!!!」

咲:「うるさい!」

直也は咲への気持ちを書いた手紙を読み始めました。

直也:「咲ちゃんへの気持ち。第一章。その愛は・・・」

咲:「読み上げるな!!!」

直也:「咲ちゃん。有名ケーキ屋のケーキ、買い漁ってきたよ。」

咲:「ひょー。」

なにをしても、咲の気を引くことができません。

咲:「巨乳の渚ちゃんと仲良くしてなさい。」


見かねた渚が、ついに言います。

渚:「わたしだけじゃ、ダメですか??咲さんがいなくても、毎日楽しくして見せます。」

直也:「二人と付き合うのなら、絶対、どちらも諦めないって決めたから。」

その言葉で、渚は初めて見た直也を好きになった理由を思い出します。

渚:「ずるいです。あたし、直也君のそういうところ、好きなんです。できることをさせてください。」

そういうと、直也の手で、自分の胸を掴ませます。

咲:「な、なにしてんの!?」

渚:「これで話ができます。がんばってください。」

直也:「よし!!!!!」

次回第四話は説得編から始まります。

カノジョも彼女(3)-2

咲:「(これって、彼女としてヤバくない?可愛くて、巨乳で、献身的な渚ちゃん。対して、なにもしない私。これじゃ、直也も渚ちゃんを好きになっちゃう。)」

咲の妄想では、

妄想直也:「二股はよくないね?」

妄想渚:「はい。」

そう言って咲を捨てていなくなる二人です。

咲:「そんなの嫌!渚ちゃんには負けてられない!!考えなきゃ。直也にしてあげたいこと。でもエッチなことしか思いつかない。」

なにもできないため、最後の手段、夜這いをかける咲です。

咲:「どうだ!?もう、止まらないでしょ?」

直也:「だけだよ。咲ちゃん。そんな嘘は水瀬さんにつけない。」

咲:「なんで、そんなに平静なの?わたしのおっぱいが小さいから?渚ちゃんの巨乳がいいのか?!」

そう言い残して、部屋に閉じこもってしまいます。

カノジョも彼女(3)-1

渚の優しさに、直也も咲も大泣きです。

咲:「他人のふりしてゴメン!」

でも、二股は秘密にして、ごっそり仲良くすることになりました。

お弁当は、隠れて体育倉庫の中で食べてます。

咲:「変な状況よね?」

渚:「でも、楽しいです。これからも宜しくお願いします。もっとしてほしいことありませんか?直也さんのためでしたら何でもやります。お金が必要なら・・・・」

咲が思い浮かべたのは、水商売する渚。。。。

直也:「大丈夫だから。もし、そんな時は、俺が薬の治験したり、マグロ漁船乗るから!!」

で、二人のやり取りを聞いていた咲は、

咲:「あれ?あたし、なんもしてね??」

さあ大変です。自分だけ置いてけぼりになっていることに、咲が気づいてしまいました。(^_^)

最強陰陽師の異世界転生記(2)学園都市ロドネア2

セイカ:「(イーファは精霊を扱える、仲間にして損はない。)」

父親はイーファに魔法の才能はないから諦めるよう言いますが、実演して見せます。

セイカ:「イーファ。もし、君が僕と一緒に来たいなら、フレイムノートと言いながら、窓の外に全力で人魂を飛ばしてみて。」

イーファ:「フレイムノート!」

彼女は、この世界で言う中位魔法を実演して見せたのです。

グライが喰ってかかります。

グライ:「ランプローグ家では、代々兄弟に同じ道を歩ませなかった。魔法学園には俺が行くではありませんか?伝統を破ってまで、落ちこぼれや奴隷を入学必要はありません。」

父親:「私は伝統を破るつもりはない。グライは帝国軍に入りなさい。」

なんと、父親は、グライをやめさせて、セイカとイーファを魔法学園に行かせる決断をしました。

グライと、セイカが決闘して勝った方が魔法学園に行くことになりました。

結果は見えてますが。。。。。(^_^)

最強陰陽師の異世界転生記(2)学園都市ロドネア1

セイカがモンスターを倒した瞬間を、父親も見ていました。彼は、それをどう思ったのかわかりません。

ただ、その日の夕食は豪華になり、父親から、初めて褒めてもらったセイカでした。

父親:「今日、私の息子が素晴らしい武勲を挙げたようだ。あれほどのものは、熟練の冒険者でも容易ではなかった。」

ルフト:「セイカは勇敢でしたよ。父上。」

でも、グライだけは、悔しい顔を隠しもしません。

父親:「褒美を出さねばなるまい。」

セイカ:「それでしたら、お願いがあります。ロドネア魔法学園に入学させてください。」

父親:「いいだろう。だが、伯爵家といっても試験免除はないぞ。自力で合格することだ。」

セイカ:「もう一つお願いですが、イーファを僕の従者として学園に通うことを許してください。」

イーファ:「ええええ~!?」

あーあ。イーファはセイカの人生に完全に組み込まれてしまいました。(^_^)

最強陰陽師の異世界転生記(1)最強の陰陽師5

イーファに魔法を教え始めて1年が経ち、セイカは12歳になりました。

グライがまたちょっかいを掛けてきます。(ルフトも一緒ですが、彼はなにをするわけでもなく。)

と、ルフトへメイドが大型モンスター出現を知らせに来ます。

セイカ:「来るよ。ルフト兄。」

セイカの言う通り、ランプローグ家にモンスターが到達します。

ルフト:「エルダーニュートだ!」

その過ぎ側にはイーファ達がいることに気づいたセイカは、駆け付けますが、その時、イーファが火の魔術でモンスターの攻撃から防御するのを見ます。

セイカ:「イーファがやったのか?いいね。(モンスターに向かい)おい!こっちだ!!」

モンスターはセイカの一撃で退治されました。

イーファ:「セイカ君!?」

ルフト:「一撃で倒したのか?」

セイカはこころの中で思います。

セイカ:「(いいね。臨んだ展開だ。次の生こそ狡猾に生きる。僕は幸せになるんだ。」

ある意味、狡猾な魔王ですね。

最強陰陽師の異世界転生記(1)最強の陰陽師4

ある日、イーファがグライの服を濡らして、叱られていました。

グライ:「(イーファのおっぱいを見ながら)責めないから、今夜、俺の部屋に来い。」

セイカ:「(グライはそんな歳になったのか。)お説教するなら、早くしてよね。イーファに用があるんだ。」

と、割って入り、グライを追い払います。

イーファ:「ありがとう、セイカ君。」

セイカ:「気にしないで。グライのところになんか、行かなくていいからね。」

その後、イーファが見つけた弱ったモンスターを救います。

イーファ:「凄い!治癒の魔法も使えるんだ?セイカ君、魔力がないって言われてるのに、ルフト様(長兄)やグライ様と同じくらい魔法が使えて。」

セイカ:「イーファだって、普通の人には見えないものが見えてるでしょう?」

ごまかすイーファですが、

セイカ:「僕にも動物の霊魂が見えるけど、君には、それ以上みえてるだろう?なにが見えているんだ?」

イーファ:「そんなことまで判るんだ?死んだお母さんに誰にも知られないようにって、言われてたんだけど、精霊が見えるの。セイカ君の持ち物には、不思議なくらい群がるのに、セイカ君自身は避けているようなの。」

セイカはイーファの才能に気づきます。

セイカ:「この娘に魔法を教えてみるか。」

最強陰陽師の異世界転生記(1)最強の陰陽師3

セイカにも家庭教師がつくようになりました。もちろん、セイカはそれだけに留まらず、隠れて、術の研究をするのですが、父親はそれを知っていました。

一方、次兄のグレイは、遊びまわっています。

11歳になったセイカは、前世の使い魔を位相から呼び出そうとします。実験なので、最も呼び出しやすい管狐のユキです。

セイカ:「召命。管狐。」

ユキ:「晴嘉(はるよし)さま。」

ユキは抱き着いてきます。

セイカ:「やめろ!・・・ユキだよな?」

ユキ:「はい。はるよし様。ご用命は何ですか?」

セイカ:「試しただけだから、用はないよ。」

ユキ:「位相には帰りたくないので、この姿で髪の毛の中に隠れています。」

と、小さな狐の姿になりました。

ユキ:「セイカ様。随分小さいですね?」

セイカ:「いまさら・・・」

最強陰陽師の異世界転生記(1)最強の陰陽師2

セイカには二人の兄がおり、特に次兄のグライは、ことあるごとにセイカやイーファにちょっかいを出してきました。

セイカに魔力がないことをバカにするグライですが、父親に魔法学園に行かせてもらうためには、力を示さなければなりませんでした。

グライ:「青いファイヤボール?しかも無詠唱??なんだ?その威力は???」

父親は、セイカの不気味さに気づきながら、知らぬふりをしているようです。

最強陰陽師の異世界転生記(1)最強の陰陽師1

玖峨 晴嘉(くがの はるよし)は歴代最強と謳われる陰陽師でした。しかし、世俗に疎いところがあったため、権力争いに巻き込まれたあげく、弟子に殺害されます。

その前世の記憶と陰陽師の技術を持ったまま転生した世界は、中世ヨーロッパ風の社会で、伯爵家の三男セイカ・ランプローグでした。(ただし、出自はあやふやで、妾の子扱いです)。前世での失敗を繰り返さないよう、あえて才能を隠し生きることを決心するセイカのお話です。


前世において最強と謳われたものの、朝廷は、弟子を人質に取り、さらにその中の愛弟子を刺客に差し向けます。

玖峨:「よい。お前のせいではない。」

と弟子には気遣います。

玖峨:「やり直す。今度は失敗しない。次の生こそ!」

そういって、絶命したのでした。


セイカ・ランプローグとして、転生したものの、魔力はゼロでした。しかし、呪力は継承されていました。葉っぱを呪符にして式神を召喚できました。

セイカは紙を作り、呪符を作ります。そんなセイカには、奴隷としてイーファという女の子がつけられていました。


カノジョも彼女(2)-7

学校の屋上です。

咲:「秘密って、言ってるでしょ!?」

直也:「しかし、あんな顔されたら・・」

咲:「気持ちは判るけど、わたしだって、直也が二股してるなんて、皆に知られたら・・・・私、直也に大切にされてなかったって思われて・・・そんなの嫌だよ!」

直也:「俺はずっと咲ちゃんが好きだよ。だから、ちゃんと説明すれば、皆も判ってくれる!!」

渚:「私は大丈夫ですから。家で一緒に居られるだけでも充分幸せです。ただ、3人分のお弁当を作ったので、あとで、二人で食べてください。」

まっすぐな直也はもちろん、咲もうるうるです。(T_T)

カノジョも彼女(2)-6

翌朝、

咲:「いい?学校では私たちの関係、絶対、秘密だからね!?」

直也:「それって二股のこと?じゃ、水瀬さんと俺たちは?」

咲:「他人ってことで。」

直也:「そんな!ずっと学校に行ってなかった水瀬さんを、一人にするなんて!俺たち、悪いことしてないのに。」

咲:「世間体が悪いのよ!!!!!」

咲:「渚ちゃんは判ってくれるよね?」

渚:「はい。その秘密を話す友達もいません。」

直也:「悲し過ぎる!」


学校で渚は注目の的です。

男子:「誰だっけ?」

女子:「可愛い。あの子、いたっけ?」

でも、だれも渚に話しかけません。

こんな状況、直也が我慢できるとは思えません。(^_^)

直也:「(まずい。だれも水瀬さんに話しかけない。こうなったら、俺が。)」

直也:「あの?」

渚:「直也君?」

直也:「初めまして。向井直也です。」

渚:「はじめまして、ですよね?水瀬です。」

直也:「くくく。悲しそうな顔だ。やっぱり、こんな嘘ダメだ!!!咲ちゃんと・・」

咲:「うりゃああああああ!」

と咲のパンチがさく裂し、辛うじて秘密は保たれました。

直也:「水瀬さんと、俺たちは・・・・」

と咲のパンチとびんたがさく裂します。

カノジョも彼女(2)-5

学校に行ってない渚を心配した直也が、勉強を提案します。

直也:「水瀬さん。今日は一日付きっ切りで勉強するよ。」

渚:「(勉強は苦手。)」

直也:「まずは因数分解から。咲ちゃんは?」

咲:「これくらいは判るわよ。」

直也:「水瀬さん、できた?」

渚ちゃんは、固まっていました。

渚:「ちょっとトイレに。」

トイレの中で独り言です。

渚:「全然判んない。このままだと、バカだと思われて幻滅されちゃう。」

スマホで因数分解を調べ始める渚は、そのまま30分閉じこもっています。心配する直也に対し、バカだと思われたくない渚は、

渚:「なかなか出なくて!」

トレードオフで便秘をとったのです。

渚:「好感度は守ったかもしれないけど、別のなにかを失った気がする。でも、因数分解は理解した。」

渚:「直也君。因数分解、解けました。」

直也:「間違ってるね。できるまで何時間でも付き合うよ。」

カノジョも彼女(2)-4

咲も起きてしまいました。

咲:「あれ?それ、あたしのスマホ?」

渚をかばった直也が、咲に殴られ、咲は寝て忘れることにします。

渚:「ごめんなさい。」

直也:「いいんだ。水瀬さんが二股不安で、見ちゃったこと、なんとなく判るから。」

朝ごはんの時、咲はほんとうに忘れてしまってました。

咲:「渚ちゃんは、何組なの?」

渚:「たしか、B組です。」

咲:「えっ!?一緒じゃん?」

直也:「クラスにいたっけ?」

渚:「わたしずっと休んでいて・・・直也君に好かれたくて、入学前から料理の練習とか、色々していたら、学校行く時間なくって。」

直也:「な、な、なんでそんな無茶苦茶なことを?」

渚:「一日も早く、つきあいたくて・・・」

ぶっとんでいました。(^_^)

カノジョも彼女(2)-3

渚は早起きして、朝食準備もしてくれます。

咲と直也は、まだ起きません。

渚が考えていることは、

渚:「この幸せはきっと長くは続かない。咲さんが嫌になったら、フラれるのは私。限られた期間で、二人にとって大切な存在にならなくちゃ。」

その方法ですが、スマホを見て、個人情報を見ようとします。(あっぶな!)

咲の検索履歴を見ると、頭の中は直也とエッチすることしか考えてませんでした。

渚:「見てはいけない奴だった。このことは、墓までもってきますので。」

アカウントを見つけると、二股とか信じられない!チンコもげろ!!とか書いてあります。最後には、仲良くなれたら嬉しいかも。と書かれていました。

と、ここまで見たときに、直也が目覚めました。

直也:「水瀬さん?なにしてるの??」

さあ。どうやってごまかすか?(^_^)

カノジョも彼女(2)-2

咲は寝たふりをして、二人の会話を盗み聞きしています。

直也:「水瀬さん。俺、水瀬さんのことをもっと教えてほしい。」

咲:「(エッチな意味??)」

渚:「直也さん。そんなことされたら、私・・・」

咲:「(おっぱいか?揉んでるのか??)」

渚:「びっくりしただけで。でも、嬉しいです。」

咲:「(喜ぶなあ!)てか、それ!入ってるでしょう?!」

思わず飛び起きて、二人のふとんをはぎ取る咲ですが、当然ながら少年漫画では、過激な表現にはなりえません。

(^_^)

咲:「あれ?入ってない・・」

カノジョも彼女(2)-1

咲:「直也があんな変態で恋も冷めた?」

渚:「私は直也君が望むなら、3Pでも。」

咲:「可愛くて、巨乳で、ドスケベとか・・・。私、完全に負けてるし。直也も渚ちゃんに誘惑されたら、きっと・・・わたしのことなんか、どうでも良くなっちゃうんじゃないかな?」

ショックを受けた咲と渚が部屋に行くと、

直也:「ああ。布団敷いておいたから。」

3人一緒に寝るのね???

渚が、

渚:「ちょっとだけ、そっち行っても良いですか?」

直也:「そうだよね?知らない場所で、寂しいもんね?」

で、直也と渚は同じ布団です。

カノジョも彼女(1)-10

咲:「いくら渚ちゃんが可愛いくて、おっぱいも大きくて、良い体してて、女の私ですら変な気分になるう。でも、だからダメ!!!!」

直也:「3Pは諦めるよ。だかた、俺たちの中では、そういうの無しにしよう。」

咲:「ちょっと。わたしとも・・・しないの?」

直也:「そうだね。咲ちゃんとだけっていうのは、水瀬さんに不誠実だから。」

咲:「そうなの?・・ずっと??」

直也:「えっ!?エッチなこと、したいの??いま、明らかに残念そうな顔してたよね?すまない!咲ちゃんはエッチに興味津々なのに、我慢させることになってしまって。」

大変ですなあ~。(^_^)

カノジョも彼女(1)-8(お風呂回)

渚は料理を担当、直也は二人の部屋の準備、咲は何もできないので、休憩です。

食事の後は、当然ですがお風呂回です。咲が入っていると、

渚:「失礼します。一緒に入っても良いですか?」

と入ってきました。

咲:「(渚ちゃん、胸デカ!!肌も白くて、ほどよく引き締まって。)」

渚:「咲さん。今夜は私に気を遣わず、直也君と二人で寝てくださいね?若い二人ですし、遠慮せず、やってください。私のせいで、お二人が無理するのは申し訳ないので。」

咲:「なんというか、私たち、そういったことは、まだ、致しておりません。」

渚:「そうだったんですか!?すみません。早とちりで。」

咲:「なんか嬉しそう?」

渚:「いうえ、そんなこと。でも、まだなんですね?」

咲:「やっぱ、嬉しそう・・・」

渚ちゃんとしては、咲より先にしたいですよね・・・・(^_^)

カノジョも彼女(1)-7

渚は言います。

渚:「直也君が、咲さんと別れるとは思えません。そうすると、私はフラれるだけなので、二股のほうがいいです。咲さん。二股してください。」

咲:「男女は一対一!!それが常識でしょう?」

直也:「振るのも、二股も、どちらも後悔する。ならば、自分に正直に二股をする方がいい。」

咲:「・・嫌!」

直也は土下座して言います。

直也:「咲ちゃんも水瀬さんも、1対1のほうがいいに決まっている。でも、努力して、二股が良かったと言わせてみせるから。」

咲:「そんなこと、言わせられるなら、言わせてみれば?」

直也:「そうだ。今日から家で3人で暮らそう!!」

とんでもないことになりました。(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(8)-新学期の天使様5

その夜、二人はお話します。

真昼:「その。学校でも、少しづつ近づけるよう頑張るつもりですが、何か問題があったら言ってくださいね?」

周:「まあ、今のところは大丈夫だよ。羨ましいという視線は飛んでくるけど。真昼が寂しがりなのは判っていたし、友人をのけ者にするのも悪いし。」

真昼:「・・友人・・・」

真昼は、周が単なる友人扱いするのに、不満を言うようになっていました。

真昼:「頭撫でれば、万事解決とか思ってませんよね??」

周:「それはないけど、喜ぶかな?と」

真昼:「喜びますけど、誰にでもしないで下さい。」

周:「真昼以外にはしないけど。」

真昼:「・・周君のバカ。わたしはどこまで、頑張ればいいのですか?」

周:「真昼が何を言っているか、判らないが、ほどほどにな?」

真昼:「これは頑張らないと、どうにもならないのです。」

ここまで、真昼に言わせても、まだ察することさえできない、もどかしさ。周は朴念仁です。

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(8)-新学期の天使様4

調理実習当日。

周:「椎名、これ、もう少しか?」

真昼:「そうですね。もう少し、煮詰めた方がいいですね。」

千歳:「お二人さん。なんというか、こう、新婚さん・・・」

真昼:「千歳さん!お味噌汁の用意!!」

真昼は千歳の発言に、容赦しません。(^_^)

冷蔵庫にサラダを取りに行くことになった真昼と周ですが、ふざけていたクラスメイトのせいで、真昼にスープがかかりそうになり、周が抱き寄せることで、寸前で事なきを得ます。

周:「あのさ。教室ならいいけど、火や刃物のある場所でふざけたらだめだろう?今回は何もなかったから良かったけど、女の子に傷でもつけたら、どう責任取るんだ?とにかく、次から気をつけてくれ。」

周君、めずらしくムッとしています。(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(8)-新学期の天使様3

イケメンの門脇君が、周を気にって友達付き合いするようになりました。これで、周・樹・門脇がよく一緒に動くようになりました。

で、その様子をじーっと見ている真昼がなにか言いたそうにしています。

家で周が話しかけます。

周:「もしかして、拗ねてない?」

真昼:「顔に出てましたか?」

周:「普通にご機嫌斜めだなあと。」

真昼:「周君が悪いのではありません。私の心が狭いだけです。」

周:「仮に心が狭いとして、真昼は何にムカついているんだ?」

真昼:「ずるいって思って。門脇さんが。同性だから気軽に話しかけられるのはずるいです。わたしは(周に話しかけたくてもできなくて)我慢しているのに。赤澤(樹)さんも、千歳さんも、門脇さんも、周君と仲良くしているのに、わたしだけのけ者みたいで、寂しいです。」

周:「でも、天使様が、いきなり俺みたいな地味な陰キャと仲良くするのはおかしいだろう?急に距離を縮めたらおかしいだろう?」

真昼:「徐々にならいいんですね?」

で、調理実習の時、班分けで真昼と千歳が動きます。

周、真昼、樹、千歳の班になりました。

真昼:「よろしくお願いしますね。」

周:「・・よろしく。」

もはや、詰められて、周の逃げ道はなかったのです。(^_^)

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(8)-新学期の天使様2

周がゲーセンでゲットした沢山のぬいぐるみを前に、真昼が喜んでいます。

それを見られて、おでこを押し付ける真昼は、

真昼:「にやにやしないで下さい。子供っぽいって、笑ってます。」

周:「そういう笑いじゃないから。可愛いなあと思って。」

今度は頭をなでる周ですが、

真昼:「ごまかされてる気がします。わたし、周君に貰ってばかりです。気遣いとか、温かい空気とか。わたしも返したいです。」

周:「プリンを作ってほしい。卵たっぷりの。」

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(8)-新学期の天使様1

2年に進級して、周、真昼、樹、千歳は同じクラスになりました。

周は、中学のころ、友達関係のトラブルがあって、新しい交友関係構築に慎重なところがありました。その不安定さを察知した真昼が、上で気遣います。

真昼:「いらっしゃい。」

と膝枕を指示します。

真昼:「頭載せてください。私の物ではご不満ですか?」

周は気を遣われているのは判っていて、

真昼:「女の子が膝枕をしているのに、感想の一つもないのですか?」

周:「とても良いものだと思う。無暗にするな!」

真昼:「初めてするのに、無暗と言われても。・・・今年のクラスはどうですか?」

周:「まさか同じクラスとは。真昼に気軽に話しかけないよう、気をつけないと。」

そう聞いて、少し拗ねる真昼は周の頬を抓ります。

周:「なんだよ?」

真昼:「いえ。なんでも。理屈は理解しますが、感情が感じられないのは許せなかったので。まあ、今のところは納得しておきます。」

と、周は寝てしまいます。

目覚めたのは1時間後。真昼の顔と乳が目に入ります。