裏世界ピクニック(1)廃屋

空魚が裏世界に入り込んだのは、廃屋でした。そこへ逃げ込む二人。

空魚:「あっちの世界、何回行ったの?」

鳥子:「10回くらい。」

空魚:「それで詳しいんだ。くねくねのことも。」

鳥子:「くねくね?」

空魚:「怪談くねくね。踊っているように、身体をくねくねさせる怪異。それを見た人はおかしくなる。」

鳥子:「なるほどね。これ、何だと思う?」

空魚:「なにこれ?私達だけ映ってない。気持ち悪い。」

鳥子は人探しのために裏世界に行っていたのでした。

鳥子:「この入り口は使えなくなっちゃったね。」

ドアを開けると、そこは商店街の裏口だったのです。