渋谷からの帰りの電車は、非常に混んでいます。
京太郎:「(山田?あ!罠かあ?握り返したら痴漢??)」
杏奈が見えませんが、いきなり手を掴まれました。これは杏奈の手です。一旦離れますが、今度は京太郎から握りなおします。
杏奈は嬉しいのでしょう。テレテレに赤くなってます。
最寄りの洗足駅に着きましたが、二人は手を繋いだまま、帰り道を歩きます。
京太郎:「(手を放すタイミングが判らないまま、僕らは、ゆっくり、ゆっくり・・・)」
この瞬間がずーっと続けばいいのに・・・という気持ちですね。青春です。
京太郎:「((好きという)気持ちが伝わりそうで、怖い。)」
杏奈:「じゃあ、このへんで。」
といって手を放します。
京太郎:「じゃあ、良いお年を・・」
それを途中で止めさせて杏奈が言います。
杏奈:「25,26,27・・・。まだ(今年は)もう少しあるよ。だから、今はまだ(良いお年をとは言わないで)。じゃあ、またね。」
帰りかけた京太郎が後ろを振り返ると、お道化た感じで、
杏奈:「メリークリスマス。ほーほほほ!」
京太郎:「(ほんの少しだけ・・・・伝えられそうな感じがした。好きだって・・・)」
随分、二人は仲良くなりましたね。
翌日(12/25)、家で京太郎は反省してました。ああすれば良かったとか、ああ言えば良かったとか。
そこへ、杏奈からラインが入ります。サンタの格好した写真とおやすみの、連絡でした。
次は、大みそか?それとも元旦?













