僕の心のヤバイやつ!(10)僕らはゆっくり歩いた8

渋谷からの帰りの電車は、非常に混んでいます。

京太郎:「(山田?あ!罠かあ?握り返したら痴漢??)」

杏奈が見えませんが、いきなり手を掴まれました。これは杏奈の手です。一旦離れますが、今度は京太郎から握りなおします。

杏奈は嬉しいのでしょう。テレテレに赤くなってます。

最寄りの洗足駅に着きましたが、二人は手を繋いだまま、帰り道を歩きます。

京太郎:「(手を放すタイミングが判らないまま、僕らは、ゆっくり、ゆっくり・・・)」

この瞬間がずーっと続けばいいのに・・・という気持ちですね。青春です。

京太郎:「((好きという)気持ちが伝わりそうで、怖い。)」

杏奈:「じゃあ、このへんで。」

といって手を放します。

京太郎:「じゃあ、良いお年を・・」

それを途中で止めさせて杏奈が言います。

杏奈:「25,26,27・・・。まだ(今年は)もう少しあるよ。だから、今はまだ(良いお年をとは言わないで)。じゃあ、またね。」

帰りかけた京太郎が後ろを振り返ると、お道化た感じで、

杏奈:「メリークリスマス。ほーほほほ!」

京太郎:「(ほんの少しだけ・・・・伝えられそうな感じがした。好きだって・・・)」

随分、二人は仲良くなりましたね。


翌日(12/25)、家で京太郎は反省してました。ああすれば良かったとか、ああ言えば良かったとか。

そこへ、杏奈からラインが入ります。サンタの格好した写真とおやすみの、連絡でした。

次は、大みそか?それとも元旦?

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