お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件(3)-天使様へのご褒美5

期末テストでまた学年一位をとった真昼を、格好の皆が褒めています。でも、『さすが椎名さん』という感じで、陰で努力していることを知っている周は、

周:「(俺だけでも何かお祝いを・・)」

と考えます。

※因みに周は21位です。何気に頭いい。

その日、真昼は周の家の冷蔵庫に、ケーキがあるのを見つけます。

真昼:「周君。これ、なんですか?」

周:「ああ。ケーキ。お前に買ってきた。」

真昼:「なんでまた?」

周:「お前学年一位だったろ?ささやかなお祝い。一位おめでとう。いつも頑張っているし、たまにはご褒美ってことで、良いんじゃないか?」

真昼:「ありがたく、戴きます。」

それを見ている周に対し、真昼はケーキを差し出します。

周:「えっ!?食べたかったわけではない。」

真昼:「違いましたか?周君にも食べる権利はあります。」

で、周はパクッといきますが、これは”あーーん”ですね。真昼の行為に対し、何をやったのか判らせるため(?)、周も

周:「ちょっと貸せ。」

と”あーーん”をやり返します。

真昼:「えっ!?あの?」

周:「食べろ。」

真昼もパクっといきますが、気づきます。

周:「感想は?」

真昼:「美味しいです。」

周:「違う!食べさせられた感想だ。」

真昼:「非常に、居たたまれなくなりました。」

周:「だろうな。こういうの人にすると、勘違いされるぞ。(油断されるのも、困ったもんだ。)」

この時、すでに真昼は周のことを信頼していたのでした。

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