陰の実力者になりたくて!(18)について2

クレアから貰ったチケットで競技場に来たシド。

シド:「ここはVIP席なんかじゃない。ハイパーVIP席だ。」

隣はアイリス王女でした。

アイリス:「・・あなたは?」

シド:「私はシド・カゲノーです。席を間違えてしまいました。」

アイリス:「クレアさんの弟さんですね?」

シド:「姉をご存じで?」

アイリス:「ええ。クレアさんは、卒業後、私の騎士団に配属予定なんですよ。クレアさんからチケットを譲られたのでしょう?席は間違いないです。」

シド:「・・失礼します⤴」

アイリス:「今更ですが、ゼノン・グリフィーの件ではご迷惑をおかけしました。王国と男爵家の間では話はついていますが、あの娘(アレクシア)の姉として、個人として謝罪いたします。」

シド:「・・・・は・い。(こんなところで、ネームドキャラに頭下げられるなんて、モブとして、マズイ。)」

※ゼノンにはだいぶ迷惑かけられましたが、その婚約者だったアレクシアには、それ以上に迷惑をかけられているので、シドは非常に困った顔をしています。

アイリス:「これからもあの娘(アレクシア)とは仲良くしてあげてください。」

シド:「仲良くと言っても、投げられた金貨を咥えて取ってくる関係です。」

※アレクシアは、シドを犬扱いしているのですが、実はシドが好きだったりします。何度も言ってますが、ツン属性なので。(^_^)

アイリス:「いいお友達ができて、妹も喜んでいますよ。」

シド:「それは、どうかな?」

アイリス:「本当はアレクシアも来る予定だったのですが、急に来たくないと言い出して。ごめんなさいね。」

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