陰の実力者になりたくて!(18)について1

姉のクレアとの、約束をほっぽっていたため、自室のベッド上で組み伏せされてしまったシド君。

姉には絶対に手を出さず、モブで通しているシドなのです。

クレア:「寮の前でわたしが何を考えていたか、あんたに判る?」

シド:「判んない。」

クレアはシドが大好きなのに、ツンしか表に出さないのはなんででしょうかね?

クレア:「人間が、どれくらい呼吸を止めていられるか?試してみましょうか?あんたは、いつもそう。私との約束を、平然と反故にする。最後のチャンスよ。武神祭の特別席の入場券。普通じゃ、手に入らないわ。あげるから、試合を見て勉強しなさい。」

シド:「今年は姉さん、出場しないんだっけ?」

クレア:「ローズ王女の代わりに出場することになった。まさか、知らなかったとは言わせないわよ?長生きしたければ、姉をないがしろにしないことね。」

シド:「はあい。」

クレア:「必ず優勝するから、絶対に見てなさいよ。」

シド:「はあい↘」

シドのやる気のなさに、また首を絞めるクレアです。

※クレアの言いたいのは、”あたしの試合を、応援に来て❤”なのですが、素直にならないのは、いつもシドはシャドウになって、姉のことをないがしろにするためです。

そもそも、シドがいなければ、悪魔憑きとして死んでいたクレアなのですが、もしかしたら、薄々感づいているのかもしれません。ツン属性のクレアはおくびにも出しませんが。(^_^)

興味のある投稿がありましたら、感想をお願いします。