ある日、周は公園で座っている真昼を見かけたので、声を掛けます。
周:「こんなとこで、何しているの?」
真昼:「なんでもないです。」
周:「なんでもないなら、途方に暮れたような顔で、座ってるなよ。どうかしたか?」
真昼:「別に。」
周:「制服に毛が付いているが、犬か猫と遊んだのか?」
真昼:「遊んでません。木の上で立ち往生した猫をおろしてあげただけです。」
それで、足を挫いたと察した周は、
周:「そこで待ってろ。絶対動くなよ。」
と、氷・湿布・サージカルテープ等を買ってきます。
周:「タイツ脱げ。」
真昼:「はあ?」
周:「いや、そんな顔されても。ブレザーかけてタイツ脱げ。後ろ向いてるから。患部冷やして湿布貼るから。」
冷やしたのち、
周:「じゃあ、湿布貼るから。変態とか痴漢とか怒るなよ。」
真昼:「恩人にそんな失礼なこと言いません。案外器用ですね。」
周:「怪我の処置はできる。料理はできないが。」
くす!と真昼が笑うようになりました。そして、真昼は周に背負われて家まで運ばれることになりました。












