周:「すげえな。天使。」
周は真昼がくれたおかずのおすそ分けを食べて、そう思いました。
真昼:「これは私の自己満足というか、あまりにも、あなたがまともな生活をしていないので、気になったためです。」
周:「さようで。有難く貰うよ。天使様の手料理なんて、普通食えないだろうし?」
真昼:「その呼び方は止めてください!」
周:「ごめんて。もう、言わない。」
真昼:「ちゃんとご飯を食べて、規則正しい生活をするのですよ。」
周:「おかんか?」
翌日、タッパーを洗ったうえで返却に行くと、今日の晩御飯を提供されました。
真昼:「一人だと作り過ぎますし、貰ってくれたら、有難いです。」
周:「そういうことなら、有難く貰うけどさ、普通、こういうことしてたら、相手が好意を持っていると勘違いするだろう?」
真昼:「しますか?」
周:「いや、ないな。」
真昼:「じゃあ、問題ないでしょう。」
それ以降、毎日、おすそ分けを貰うようになったのです。
そんな、ある日、二人はスーパーで出く合わせます。
周:「たまたまだ。尾行したわけじゃない。」
真昼:「知ってます。最寄りのスーパーがここですから。」
その翌日、真昼がタッパーを回収に来ると、周が部屋の掃除をしようとしていました。
真昼:「掃除、始まってすらないですね?」
周:「正直、途方にくれてた。」
真昼:「掃除させて下さう。隣が汚部屋だと思おうと嫌です。言っておきますが、徹底的にしますよ。」
















