陰の実力者になりたくて!(16)について2

武神祭で、どうかっこよく振舞おうか?考えているシドは、競技場で、武神ベアトリクスとすれ違います。

ベアトリクス:「エルフの匂いがする。」

シド:「友達が、何人かいるよ。」

ベアトリクス:「わたしはエルフを探している。わたしによく似ている、妹の忘れ形見だ。心当たりはないか?」

フードをとった顔は、アルファにそっくりです。明らかに探しているのはアルファだと、気づいたシドですが、

シド:「ちょっと心当たりないかな。」

ベアトリクス:「ほんとう?」

シド:「うん。」

ベアトリクス:「そっか。」

何かを感じ取ったのでしょう。ベアトリクスはいきなり剣を抜きましたが、

シド:「(わかるよ。寸止めだろう?それなら、モブらしく・・・)」

驚いて、倒れて見せたのです。

ベアトリクスは、シドの実力を読み違えたと、受け取ってしまいます。

ベアトリクス:「ごめん。間違えた。いい手だ。君は強くなる。」

こうして、シドに胡麻化されたのです。

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