境界の彼方(10)白の世界

秋人:「栗山さん、ご飯食べに行こうか?」

未来:「もうちょっと早く言ってくれたら。日が暮れたら、終っちゃいますから。」

秋人:「どういうこと?」

未来:「先輩は、どうして優しくしてくれるんですか?」

そのとき、窓に何かが映りました。

未来:「先輩です。境界の彼方は、先輩だったんです。わたしは、初めから境界の彼方を倒すために来たんです。でも、どうしても、先輩を殺せなかった。・・殺したくなかった。」

秋人:「栗山さんは、どうなったの?」

未来:「消えました。」

秋人:「じゃ、ここにいる栗山さんは?」

未来:「先輩、まだ起きていないんです。ここは夢の中です。先輩の中に残ったわたしの僅かな血が見せているんです。でも、先輩、もう目が覚めます。終わりです。」

大きく息を吸った未来ちゃんは、

未来:「さようなら。」

といって、消えてしまいました。

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